「経営・管理ビザ」の申請をお考えの方は戦々恐々?
行政書士の渡辺でございます。いろいろ問合せがある中で、最近では「経営・管理ビザ」のお問合せが増えているように感じます。
既にメディア等で報じられている通り、厳格化される方向が示され具体的な要件も報じられていました。このビザで更新を考えている方、今後、取得を検討されている方などは、まさに戦々恐々としているのだと思います。
厳格化されるのは要件だけか?
要件が厳しくなれば在留資格(ビザ)取得のハードルも上がります。しかし、ハードルが上がるのは本当に要件のみでしょうか?
在留資格(ビザ)の場合、許可されるかどうか役所の裁量が大きいとされています。裁量というのは要件として明確になっていない部分です。よく総合的判断という言葉を聞くかと思いますが、その言葉に似たものが裁量です。
要件が厳格化さるのと同時に、裁量の部分でも厳格化された場合、許可されにくくなってしまいます。今後の状況を注視していく必要がありますが、私の方でも情報入手に努めて参りたいと思います。
駆け込みの申請も厳格化される?
経済の市場では「駆け込み需要」という言葉があります。消費税が上がる場合などに起こる現象です。
では、在留資格(ビザ)でも同様な現象が起こり得るのでしょうか? 実際に駆け込みで申請したいというような問合せも増えています。経営者としての経験が要件とされた点については、駆け込み申請のモチベーションにはならないでしょうが、資本金が3000万円という要件となる部分では、駆け込み申請のモチベーションに大きく影響しそうです。
では、駆け込みで申請をした場合、どのように審査されるのでしょうか?
こればかりは正直わかりませんが、いわゆる裁量の部分では厳格化が始まってもおかしくありませんし、そのような噂は実際に耳に入ってきています。
ただ、考え方はこれまでもこれからも一緒です。日本において適正な活動を行うための在留資格なので、要件や裁量がどのようになろうが、誠実に申請をしていく点には変わりはありません。「経営管理ビザ」を得ることは手段であって、最終目的ではないはずですから。
そのような考え方で、当事務所ではサポートしておりますし、これからもそうして参ります。