「遺言」と「遺言書」の違いとは?

遺言や遺言書という言葉は、日常的に使われることが多いですが、実は微妙に意味が異なります。特に法律的な視点で見ると、その違いは重要です。今回は「遺言」と「遺言書」の違いについて、わかりやすく解説します。

1. 遺言(いごん)とは?

「遺言」は、亡くなる前に自分の財産の分け方や、特定の事柄についての意志を表明する意思表示のことです。これは、遺言書に限らず、口頭での伝達や、法的に定められた方法で行うことができます。しかし、実際にはほとんどの場合、遺言は「遺言書」という形で書面として残されます。

ポイント:

  • 遺言=意思表示であり、死後の財産分割やその他の指示をする意図を指す。
  • 遺言は法律に従って書かれることで、正式な効力を持つことになります。

2. 遺言書(いごんしょ)とは?

「遺言書」は、遺言の内容を具体的に記録した文書です。遺言が意志を表すものであれば、遺言書はその意志を法的に有効にするために書かれる文書となります。日本では、遺言書が法律の要件を満たしていないと、その効力を発揮できないため、遺言書には法的要件を守った記載が必要です。

遺言書には主に以下の種類があります:

  • 自筆証書遺言:本人が全て手書きで記した遺言書。
  • 公正証書遺言:公証人が関与し、証人の立会いのもとで作成される遺言書。
  • 秘密証書遺言:内容を秘密にしたまま、公証人の立会いで作成される遺言書。

ポイント:

  • 遺言書=具体的な書面で、遺言の内容を正式に記録したもの。
  • 遺言書の内容が法的に認められるためには、形式的な要件を満たすことが求められます。

3. 遺言と遺言書の違いを簡単にまとめると…

  • 遺言:自分の死後の財産分割やその他の事柄に関する意志を示す言葉や行動。
  • 遺言書:その意志を具体的な書面として記録した文書。法律的な効力を持たせるためには形式に従う必要がある。

4. 遺言書の重要性

遺言書を作成することで、遺族間での争いを避け、遺志を確実に伝えることができます。また、遺言書がない場合、法定相続に基づいて財産が分けられるため、遺族間で不満が生じることがあります。遺言書を作成することは、自分の意志を明確に伝え、後の世代に安心を残す手段として非常に重要です。


まとめ

「遺言」と「遺言書」は密接に関連していますが、実際には意味が異なります。遺言は意志そのものであり、遺言書はその意志を正式に記録するための文書です。遺言書を作成することで、自分の意思を確実に法的に残すことができますので、ぜひ遺言書作成を検討してみてください。遺言書について不安がある方は、専門家(行政書士や弁護士)に相談することをお勧めします。