Ｑ：別居中の生活費はもらえますか？

別居中の生活費に関しては、基本的に法律的な義務がある場合、配偶者から生活費をもらうことができます。これを「婚姻費用分担義務」と呼びます。以下に詳細を説明します。

1. 婚姻費用分担義務とは

「婚姻費用分担義務」とは、夫婦が別居している場合でも、配偶者は相手の生活費を負担する義務があるということです。具体的には、別居中でも生活費、住居費、教育費、医療費などが含まれます。

2. 金額はどう決まるか

婚姻費用の金額は、収入や生活水準、必要な支出などを考慮して決まります。具体的な金額を算出するためには、以下の要素が影響します。

• 夫婦の収入
• 子どもがいる場合、その養育費
• 別居前の生活水準
• 支払い能力（支払う側の収入）

一般的には、婚姻費用分担の金額は、夫婦の収入に応じて決められます。例えば、夫の収入が高ければ、妻が受け取る金額も高くなる可能性があります。婚姻費用分担の具体的な額については、家庭裁判所で調停を行い、そこで決定されることが多いです。

3. 金額の目安

金額の目安としては、例えば、夫婦の収入が似たような場合、月数万円（5～10万円程度）が目安になることもあります。しかし、これは一概に言えることではなく、個別の事情によります。

4. 調停を利用する

婚姻費用の支払い額について合意が得られない場合は、家庭裁判所に申し立てをして調停を行うことができます。調停を通じて、具体的な金額や支払方法が決まります。

別居中の生活費の問題は、金額や支払いの時期に関しても個別の事情により異なるため、弁護士に相談することで、より具体的なアドバイスを得ることができます。