「退職代行」が話題になっています

ゴールデンウィークが明けたからでしょか。テレビ等でも「退職代行」の話題が頻繁に取り上げられています。「退職代行」のビジネス自体には賛否両論あろうかと思いますが、情報番組のコメンテーターの発言を聞いていると納得する部分もあります。

「退職代行」については、そのサービスを利用する側の意識ばかりに目がいきがちですが、そのサービスを利用せざるを得ない状況をつくっている企業側にはなかなか目がいきません。

はっきり言えることは、ひと昔前と働き方や働く者が変わっていますし、企業におけるコンプライアンス意識向上への期待や社内ハラスメントを起こさない企業風土の改善など、昨今はむしろ企業側に労働者を守るための組織的取り組みが求められています。

退職するための手続きを他人に頼むこと自体を常識外れと感じる方もいらっしゃるでしょうが、もう少し視野を広げて見つめる必要がありそうです。退職するための手続きをスムーズに行うことができない障壁が存在する企業も少なくないのではないでしょうか。

どこかの調査で見た記憶がありますが、年配の上司の悩みとして若者とのコミニュケーションの取り方に課題を抱えている年配上司が多いようです。このようなことからも類推すると、退職というセンシティブな話題について年齢のかけ離れた上司とコミュニケーションをとっていくは、相当難しいのだと思います。このあたりの難しさを上司が常に意識していればよいのですが、むしろ、この意識の無さが若者を退職に追い込む原因につながっているのかもしれません。

新入社員時代に「ホウレンソウ」を忘れるな!的な指導を受けて、それを実践し今では部下を管理する立場になった方などは要注意で、ご自身が若かった時代のコミニュケーションの取り方は、もう通用しないと考えた方がよいと思います。

これだけ「退職代行」に需要があるということは、多くの人が「退職代行」を使った退職を社会が求めている裏返しなのでしょう。このような社会の動きに敏感に対応していくこともビジネスマンに求められることなのだと思います。

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